お見舞いのタイミングとしては、入院直後は避け、家の方に病気や怪我の様子、面会時間などをうかがってから。手術がある場合は、わずらわせないように前後の訪問は避けましょう。最も良いタイミングは病状が落ち着き、回復に向かい始めた頃です。
長期の療養の場合のお見舞は患者のご家族と相談して伺うのがベスト。また、大人数で押しかけるのは迷惑になります。個室で無い場合、同室の患者さんへの考慮も必要です。
お見舞いの品物は花や果物が一般的。花を贈る場合、鉢植えは根付く(根付く)といって嫌われますが、花束だと花瓶がないと困るので、カゴにアレンジした花などを贈るのがベスト。置く場所を考慮して、大きすぎないものを選びましょう。ただ、お花は病院によっては禁止されているところもあるので、確認しましょう。
果物や飲み物を贈る場合、病状によっては食事の制限があったりするので、家の方にあらかじめ様子を尋ねておきましょう。また、食品は消化器系の疾患でなくても、食事が治療法の一環になっている場合があるので避けたほうが無難です。
無難に喜ばれるのは、タオル、寝間着やガウン、スリッパなどの闘病中の必需品。また、軽く読める雑誌や本、写真集、スケッチブックや色鉛筆、レターセットなども退屈しのぎになるので好まれます。
入院が長引く場合は、テレフォンカードや小銭入りの小瓶(公衆電話用)、テレビカード用に現金なども重宝されます。
金額の目安は3,000円〜5,000円。会社関連であれば、有志で1人3,000円程度。
ただ、4(死)や9(苦)がつく数などは避けましょう。
お見舞い金にかけるのしは、表書き「お見舞」「御見舞」「祈御全快」。目上の方には「御伺い」。
病気やケガなどのお見舞いには、二度とないように願って紅白の結び切り又はあわじ結びをもちいます。もし、紅白が祝い事のようで違和感を感じるのであれば、左に赤い線の入ったものでもOK。
御見舞いに行く度、入院をする度に金品をいただいては、いただく方も気を使います。
何か持参するのであれば、雑誌や新聞、趣味の本など、相手が気を使わない程度の品にするか、顔をみて話をするだけでも十分でしょう。
仕事でお世話になっている取引先の方が入院された場合、折りをみてお見舞いに行くようにしましょう。ただ、いくら親しくても、個人とビジネスの線引きは大事。会社の慣習に従いましょう。
一般的には、入院されている方の地位と同等の上司といっしょに出向くのがマナーです。
服装はあまり派手な色や黒などは避けた方が無難。香りの強い香水もつけないほうが良いでしょう。
携帯電話の電源は切る。音が鳴る、鳴らないの問題ではなく、電磁波が医療機器に影響を及ぼすため。
病状は根掘り葉掘り聞かない。治療法に意見するのも×。
顔色がよくない、痩せたなど、相手が不安になるようなことは言わない。
もっと頑張れ、必ず良くなるなど、過度の励ましは×。
家族に対するねぎらいの言葉は、本人のいないところでかけましょう。
女性の大部屋への入室は男性は遠慮したほうが良いでしょう。