年始回りは、本家と分家に分れた一族がお互いの家を訪ね、お正月を祝ったのが始まり。「年賀」「年礼」ともいいます。現在では実家や親類、直属の上司、特にお世話になった知人、仲人の家を訪問するのが一般的。
けれども、最近では、年末年始を旅行先で家族水いらずで過ごすという方も多く、御年始の挨拶まわりもそれほど多くは行われなくなりました。
ただ、仲人さんやお世話になった方へ御年始のご挨拶に伺うのが礼儀。頼まれ仲人さんの場合でも、結婚後3年間は御年始の挨拶をするのが一般的です。それ以降は年賀状でもOK。
御年始に伺う際のポイント
年始回りは元旦を避け、松の内(1月7日まで)に行います。伺う際は、事前に連絡して先方の都合を聞いてから訪問するのがマナー。午後1時〜2時頃を目安に伺います。
また、お正月はお客様の出入りも多いでしょうから、実家・親戚以外では出来るだけ玄関先で失礼します。先方に家に上がるように勧められたら、長居はしないようにするか、お忙しいようであれば「これから回るところがございますので」などとお断りします。
また、年始回りで子供を連れて行くのは、実家・親戚以外には控えましょう。お年玉など、相手にいらぬ気を使わせることになります。どうしても連れていく場合は、早めに切り上げるなどの配慮を忘れずに。
年始回りに伺う際の服装とは?
お正月のご挨拶なので、普段着というよりは、ある程度あらたまったスーツやワンピースのどが無難。
御年始の品選び
御歳暮をお贈りしている場合は、挨拶だけでかまいませんが、手ぶらではちょっと…と思う場合、菓子折りやタオル、石けんなどちょっとした手土産程度の品を用意しましょう。
赤白の蝶結びの水引ののし紙をかけ、表書きは御年賀とします。(御年始・賀正でも可)
※御歳暮を贈っていないお宅には、御歳暮に準じた年賀の品を用意するのがマナー。
先方が喪中の場合
喪中の場合は年始のご挨拶はしませんが、喪中を見舞うということで訪問すれば、特に問題はありません。また、寒中見舞いとして松の内(一般的に1月7日まで※年神様がいる期間)を過ぎてから、1月下旬までの間に伺う方法もあります。