古来、中国ではお正月の15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元といい、天の神を祭る日とされていました。日本に文化が伝来した際、日本のお盆という祖先の霊を供養する行事に合わさって定着したのが「お中元」「お歳暮」と言われています。
かつては、御中元・お歳暮は先祖の霊にささげる供物でしたが、やがて生きている祖先である両親へ贈り物をするという習慣に変化していきました。現在のようにお世話になった方々への贈り物として一般化したのは江戸時代になってからです。
最近では、虚礼廃止の風潮から、会社内の部下と上司の間で御中元を贈ることは少なくなっていますが、個人的にお世話になっている上司や会社でのお付き合い以上に親しい間柄では、感謝の意をこめて御中元を贈る方も多いようです。
お歳暮とは、一年間のお礼と、新しい年もなお一層のお付き合いを願って、年の瀬にお互いがお礼をする事。
お歳暮ギフトは12月1日から23日頃までを目安に贈りましょう。正月用の食材として鮮魚類などを贈る場合は、年末ぎりぎりに届いた方が喜ばれます。ただ、生ものなので、先に電話をして都合を確かめるようにしましょう。
贈る金額としては、3,000円〜5,000円が主流。実用品が定番ですが、人気商品なだけに他の贈り物とかぶる場合が多いので、例えば田舎の無いお宅には故郷のギフト、子供のいるお宅には家族揃って楽しめるものなど、相手の家族構成や嗜好を考えたものを贈りましょう。また、あえて毎年同じものを贈り、「またあの人からあの商品が届く頃」と季節を伝えるのも◎。
けれども、肝心なのは感謝の気持ちを伝えること。分相応の金額でも、品選びに心を込めて喜んでいただきましょう。
本来は年末の挨拶に伺うのが正式ですが、慌しい時期ということもあり、託送でも可能です。
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お中元・お歳暮Q&Aについて │ お中元・お歳暮ののしについて
お中元は、以前のように「儀礼」ではなく、「本当に親しい人との仲をとりもつ」のに使われるようになりました。ただ、贈る際には、特に時期が決まっているので注意が必要です。
6月下旬から7月15日までに贈りますが、旧盆の習慣もある関西などでは、一ヶ月遅れの8月15日までに贈ればOK。
金額の目安としては、3,000円〜5,000円ほど。
人気のゼリーなどの食品や商品券、カタログギフトなどが人気のようです。実家や田舎など、お盆に人の出入りが多くなるところほど、ビールなどの商品券やおもてなしにも使えるものなどが好評です。